ココルポートカレッジ
障がい者福祉サービス事業所(自立訓練)
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春日部駅前キャンパス ブログ

2024/05/15
私の変化を振り返ってみて

皆さんこんにちは、ココルポート春日部駅前キャンパスのメンバーのゴマサバです。

本ブログの最初の投稿を担当させていただきます。よろしくお願いします。

 

まず方針について。

本ブログは春日部駅前キャンパスについて掲載する場ですので、メンバーから見た春日部駅前キャンパスの環境や利用状況、また得られる恩恵や実際にどう成長できたかなどを紹介していきたいところです。

やはり、実際に利用している人間の生の言葉を発信できるのは、読む側としても書く側としても大きな価値があると感じています。

皆様の参考になれれば幸いです。

 

それでは本題に参ります。

私がココルポートに通うようになってから、どのような変化を遂げたかを紹介したいと思います。

私という視点から、ココルポートがどういう場所か、どのような体験をしてきたか、どう成長できたかを簡単に振り返ります。一人の利用者の人生として、ご参考までに叙述させていただきます。

数分、読み終わるのにお時間はかかりますが、しばしお付き合いください。

 

 

引きこもり時代の私

 

私は六年間引きこもっていました。

中学時代の三年間と高校時代の三年間、計六年間を家の中で過ごしました。

中学時代は特に酷く、日の光を全く浴びない、母親とも話さない、お風呂に5日間以上入らないなど、人間らしい生活が出来ていませんでした。食事を忘れて眠ってしまったせいで苦しい思いをした日の事は、今でも鮮明に思い出せます。

高校に入ってからは、自由な通信制の高校だったのもあって良くはなりましたが、それでも失われた生活リズムや対人能力を取り戻すことは出来ませんでした。楽しい思い出は作れました。しかし、社会に出られる状態には至れませんでした。

 

このままで、就職できるのだろうか? 自立できるのだろうか? そもそも、それ以前の事が出来ていないのでは?

思い悩む中紹介されたのが、ココルポートカレッジでした。

 

 

ココルポートに触れてみて

 

初めてキャンパスを見せてもらって、最初に抱いた感想が「とても綺麗」でした。

ただ清掃が行き届いているだけではなく、明るさや、雰囲気など、パッと見た時の印象がとてもポジティブでした。

私がこのキャンパスを選んだ最大の理由が、この第一印象です。この場所は信頼してもいいと、そう感じ取りました。

 

ここで働いているスタッフさんも皆優しい方です。厳しい言葉を使う方は一人もいません。もちろんただ肯定するだけでなく、努力すべき点はしっかりと指摘してくれます。傷つけるような発言はせず、かつ今後の為になる助言を、私もたくさん頂いてきました。

 

毎日のプログラム(講座のようなもの)や、その前に挟まれるアイスブレイク(簡単なカードゲームなどを用いた交流)も、どれも楽しく、身になるものばかりです。

プログラムから得た知識や経験は、もはや数えきれないほどです。何気ない気づきや自信が、全て自分の為になっていると感じます。

 

 

自己理解

 

ココルポートを本格的に利用し始めてから何ヶ月か経った頃、自分の至らなさを自覚できるようになりました。

今の会話は何がまずかったのか、今自分はどのような精神状態なのか、そういった「直すべき点」が自然と分かるようになりました。

これはココルポートに通う前には無かった出来事です。体を動かすように、頭を働かせるようになったことで、自分を客観視できるほどに成長したのでしょうか?

今までは、自分は何もせずとも十分だと思っていました。自立訓練など頼らずとも十分に就労できるとさえ考えていました。これらの甘い考えは、こうして打ち砕かれた訳です。

 

また自分の得意不得意への理解も進みました。

今までは、ただ漠然と「自分はパソコンが得意だ」と思っていましたが、模擬就労を通じて実際に体験してみることで、パソコン作業の中での得意不得意を把握できるようになりました。

例えば私は、人の名前や住所などのデータ入力が苦手です。打ち込んでも打ち込んでも終わりが見えない、淡々と時間だけが過ぎてゆく状況にどうしてもイライラしてしまいます。これではタイピングの速度や正確性、WordやExcelに関する知識がどれだけ優れていても意味がありません。

一口にパソコン作業と言っても、その内容は多岐にわたります。もしも実際の職場で、パソコン作業の中での苦手分野にぶつかってしまったら、きっと私は挫折してしまうことでしょう。

 

やはり、自分を知るという事はとても重要だとうかがえます。そして自己理解とは、技術や試みではなく「自然とそうなる」事だとも推測できます。

キャンパスで生活を続ける、様々なプログラムを体験する中で、だんだんと自己理解に近づいてゆく。重要なのは、場所と繰り返しなのかもしれません。

 

 

人と雑談をしてみて

 

ここを利用して半年が経過する頃には、私は生来の明るさを取り戻せたように思えます。

プログラムやアイスブレイク等の、人前で声を出す機会に挑戦を繰り返したことで、少しずつ喋ることへの抵抗感が薄くなっていきました。

そしてメンバーさんに自分から声をかけ、雑談を持ちかけることに成功した時、ようやく自信を持つことが出来ました。

 

これは個人的な考えですが、人と話す事への恐怖感の正体は、なじみの薄い世界や分野への警戒心なのだと思います。

食べたことのない料理や食材をどこか恐ろしいと感じたり、乗ったことのない乗り物をできる限り避けようとするのと、根本は同じなのかもしれません。

今までは他人と会話することなく生きてきた。それで生きていられた。自分の世界に会話という概念は無い。そのような心境で会話に臨もうとしても、上手く踏み出すことは出来ないでしょう。私もそうでした。

しかし私は、まったく知らない世界に踏み入れることが出来ました。自分と同じレベルの人との簡単な雑談から始めて、一歩一歩進んでいきました。今はもう、会話は未知の世界ではありません。

必要なのは、新しい世界に対する勇気、それからアプローチなのでしょう。

 

 

卒業を考えるようになって

 

通所を始めてからもうすぐ一年が経過しようとしています。私はこの節目に、卒業を考えるようになりました。

しかし今、本当に卒業すべきか、もう少し滞在すべきかで悩んでいます。

春日部駅前キャンパスはとても居心地が良いです。スタッフさんもメンバーさんも優しくて愉快な方が多い。アイスブレイクのゲームもまだ極めたとは言い難い。Wordで執筆中の文書も未完成で、プログラムの一つの卓球大会には未練を残している。

それに、私の中にはまだ課題が残ったまま。新しい課題もふとした時に増えてしまいます。しかしむやみに居残り続けるのも違うでしょう。非常に悩ましいです。

 

 

これから参入する方へ

 

かつての私のような境遇の方や、数ある自立訓練の中から春日部駅前キャンパスを選ぼうとしてくれている方へ。

入ってくださいとは言いません。

好きにしてくださいとは言いません。

ただ、自分に適した選択を取れるよう、願っています。

今のあなたに必要なものは私には分かりません。もしかしたら、あなた自身も自覚していないかもしれません。

ですが、本当に必要なものを選び取らなければ、きっと後悔してしまうことでしょう。それだけは避けなくてはなりません。

何度も検討して、様々な人に相談して、それから決断してください。

決して後悔は無いように。

幸運を祈っています。

 

さて、長くなりましたが私からは以上です。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

カレッジでは随時見学を受け付けております(^^)

メンバー、スタッフ一同お待ちしております♪

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